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こんばんは、船乗り投資家のらっぱです。
今日は、一日中アンカーなので下船休暇で交代も控えてるしノンビリと清浄機の掃除をすることにしました。
本船の清浄機は、以前にも言いましたアメロイド社製のリソーユニットなので、掃除はとても簡単です。
写真のアングルからは見えないですが、制御盤の裏に回転体があり、そこにスラッジが溜まる構造になっています。
先ず、回転体を取り出して蓋を外します。
1000時間運転したところですが、まだまだ綺麗です。
船の主機自体がまだ2000時間も運転していないので潤滑油もまだまだ綺麗なんですね・・・
スラッジ厚は6~8mmでした。
取説では20mmになったタイミングで掃除をしてくださいと書いてありますが、外から見えるわけじゃないし、回転体を取り外したらだいたいの人はそのついでに掃除するでしょ・・・(笑)
潤滑油が汚れてくるとスラッジの溜まる周期も短くなるだろうし、1000時間で大丈夫なら2000時間で・・・ という簡単なもんでもないのでこれからもしばらくは1000時間周期でやろうと思っています。
整備はやりすぎて悪いことなどひとつも無いですもんね!
パーツクリーナーを使ってウエスで綺麗に掃除して・・・
紙でできたキャッチシートを装着します・・・
今は、メーカー純正のキャッチシートなるものができたので掃除も非常に楽になりましたが、以前はカレンダーなどの表面がツルツルした素材の紙を取っておいてキャッチシートの代わりにしていました。
あとは回転体を組み付けて終わり・・・
時間にして1時間ほどの作業です。
セルフジェクタに比べたら本当に簡単です (^^)
それでは、今回の海技士試験問題解説は機関その1から(主機)、シリンダライナの解説をしたいと思います。
Q:4サイクルディーゼル機関のシリンダライナに関する次の問いに答えよ。
- ディーゼル機関のライナ形シリンダが、一体形シリンダに比べて優れている点をあげよ。
- ライナ上部及び下部の水密は、それぞれどのようにして保っているか。
A:解答と解説
-
- 熱膨張に対し下方への自由度があるので、温度差による不同膨張を吸収できる。※1
- ライナを良質にして、耐摩耗性をもたせ、また摩耗しても交換できるので経済的である。
- ライナを良質にして、耐熱性をもたせ、厚さを薄くして冷却効果を高めることができる。
- 冷却水通路(ウォータージャケット)の掃除や検査が容易である。
- 下図のとおり
- <漏れ防止> 上部は銅のガスケットで、下部は耐熱性のゴムリングで防止する。
※1 一体形の場合は、燃焼室側と冷却水側の温度差により不同膨張を生じやすい。
一般に大型機関になるとピストンによる側圧も大きいので、シリンダが摩耗した場合、容易に交換できるようにライナ形になっています。
現に、私が今まで見てきた中に主機が一体形シリンダの船には出会ったことはありません。
一体形だと、シリンダが摩耗した場合、シリンダブロックごと取り外して整備しないといけませんが、小さい船だとそのシリンダブロックを搬出するような大きな開口部も無いし非現実的ですね・・・
本日は陸側の都合で一日中東京湾でアンカーでしたが、なんだかんだで一日ってすぐに終わるもんですね・・・
まぁ整備と掃除した以外は大半寝てたんですが・・・ (;^ω^)
ちなみに今日の夕飯は皿うどんにしました。
関西圏では普通に売っている皿うどんですが、東北や北海道に行くと地方のスーパーなどでは売ってなかったりするんですね・・・
醤油の味も地方によって全然違うし、船に乗ると新しい発見がたくさんあります。
ちなみに、長崎出身の船員さんから聞いた話では、皿うどんの発祥地の長崎ではウスターソースをかけて食べるのがスタンダードだそうで・・・
たしかに、皿うどんにウスターソース・・・ すごく美味しいです (^^)
みなさんも、皿うどんを食べる時は一度試してください!
それでは、本日はこのへんで・・・ ではでは👋
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